衛生管理者に一発合格したいなら! おすすめの勉強方法
職種に関わらず50人以上の従業員が所属している職場では、必ず衛生管理者を選出しなくてはなりません。ですから大企業ほど衛生管理者の資格保持者の需要は高いでしょう。第一種衛生管理者や、第二種衛生管理者の資格取得を目指して勉強に励んでいる方も多いと思います。衛生管理者の受験勉強はテキストを購入して、独学する方も多いでしょう。その時に大切となるのが、テキスト選びです。
そこで今回は、衛生管理者の受験勉強におすすめのテキストをご紹介しましょう。衛生管理者の試験に合格しやすいテキストとはどのようなものでしょうか?
1.衛生管理者の受験資格や試験内容は?
この項では、衛生管理者の受験資格や試験内容についてご紹介します。いったいどのような特徴があるのでしょうか?
1-1.衛生管理者の受験資格は?
衛生管理者の試験は、受験資格が必要です。最低でも1年は実務経験がなければ受験できません。ですから、「時間に余裕がある学生のあるうちに資格を取得し、就職に役立てよう」というわけにはいかないのです。
また、仕事をしながら受験勉強をする人も多いでしょう。職場によってはまとまった勉強時間が休日にしかとれない、という方もいると思います。ですから、ただ勉強するだけでなく、「いかに効率的な勉強をするか」が大切です。
1-2.衛生管理者の試験内容は?
衛生管理者の試験は、「労働衛生」「労働生理」「関係法令」の3科目。第一種、第二種とも試験科目に変わりはありませんが、内容が一部異なるのです。また、第二種衛生管理者に合格した上で第一種衛生管理者を受験すると、労働生理の科目が免除されます。
1-3.衛生管理者の難易度は?
衛生管理者の難易度は国家資格の中では「ふつう」です。この「ふつう」とは、全く勉強をしなければ合格はできないが、参考書などを使って独学で勉強しても合格はできる難易度ということ。衛生管理者の受験勉強は暗記が中心です。試験内容もマークシート方式の選択問題で、記述式の問題は出ません。ですから、極端な話、法令などを丸暗記すれば合格できます。
衛生管理者の合格率は第一種で6割、第二種で7割近くとかなり高いですが、試験内容が特別に簡単というわけではありません。実は、衛生管理者は国家資格の中でも最も試験回数が多いのです。国家試験の多くが年に1~2回なのに対し、衛生管理者の試験は月に2~3回試験があります。つまり、やる気さえあれば毎月受験することも可能です。受験回数が多ければ、確率が上がるのは当たり前でしょう。一発合格する人は4人に1人程度といいますから、実質的な合格率は25%程度です。
2.衛生管理者の受験勉強の仕方は?
では、衛生管理者の受験勉強にはどのような方法があるのでしょうか? この項では、衛生管理者の勉強の仕方やコツをご紹介します。
2-1.テキストを買って独学で勉強する
衛生管理者の受験勉強をする方のほとんどが、この方法を取ります。書店に行けば、いろいろな出版社から出ている衛生管理者のテキストが並んでいるでしょう。その中から自分に合ったものを選んで勉強してください。
また、過去問を繰り返し解くことも良い勉強になるでしょう。複数のテキストを買うとなんだか勉強した気になるという方もいますが、衛生管理者の受験勉強は、一冊のテキストをとことんやり込んだほうが効果的です。また、最近はDVDやCD付きのテキストもありますので、「耳から聞いたほうが覚えられる」という方は利用してみるとよいでしょう。
書店等では、以下のテキストが販売されています。
「出るとこマスター! 衛生管理者試験 平成30年 上期版」公論出版
平成29年10月から平成26年4月までの過去8回分の公表問題が収録された、第一種・第二種衛生管理者試験に合格するためのテキストです。各章内のジャンルごとにその内容のテキスト教本、過去問題、解説が1冊にまとめられています。最低限必要な知識のみを収録し、試験に合格するためだけの内容しかないため、覚える範囲が狭く効率的で短時間の勉強で合格を目指すことが可能です。
「U-CANの第一種・第二種衛生管理者 速習レッスン 第4版」U-CAN
こちらは第一種・第二種衛生衛生管理者試験の両方に対応した基本書となっています。出題傾向の徹底分析し、頻出の重要ポイントを52のレッスンに厳選。イラストや図表がたっぷり使い丁寧に解説されているため、初めて受験される方でも無理なく効率的に学習が進められます。レッスン末の「チェック問題」で、知識の確認や定着することができるほか、間違えやすい論点は、巻末の「横断まとめ」でチェックので安心です。
「安全衛生教科書 超スピード合格! 衛生管理者 第1種+第2種 テキスト&問題集 第2版」翔泳社
本書は、第1種・第2種のどちらも最短で合格できるよう、試験に出るところを押さえたテキスト・問題集です。一定の出題パターンがある試験のパターン分析をしっかり行い、合格に必要な要点をまとめています。節ごとに1問1答、章末には練習問題と、繰り返し問題を解くことで頻出問題に慣れることができ、巻末には重要キーワード集も掲載。また、赤シートが付いているため、重要語句や問題を効率的に学習することができます。
2-2.通信教育を利用する
通信教育でも、衛生管理者の受験勉強講座を開設している所があります。通信教育は教材の更新が早く、書店で売っているテキストよりも新しい内容で勉強できるでしょう。法令は改定される頻度も早いですから、通信教育の教材の方が実際の試験内容に近いかもしれません。
また、通信教育は疑問があればメールを利用して質問を受け付けるサービスを行っている所も多いです。いくら暗記が中心の勉強法とはいえ、全く理解できないものは暗記しにくいでしょう。「テキストを買ってみたが、理解できなかった」という方は通信教育の方がおすすめです。
2-3.講座を利用する
自治体によっては、衛生管理者の合格講座を開設している所もあります。しかし、国家資格の予備校のような形式ではなく、1日~2日の短期間で要点のみを解説していくスタイルが多いでしょう。最初からがっつり勉強しに行くのではなく、あらかじめ独学である程度学習しておき、わからないことを聞きにくという姿勢でのぞんだほうがよいですね。費用は数千円~1万円前後で、日が良いとすぐに定員に達してしまうこともあります。
2-4.隙間時間をうまく使おう
さて、どのような形の勉強法であれ、衛生管理者の受験勉強は隙間時間をうまく使うことが大切です。前述したように衛生管理者の受験者は仕事をしながら勉強をする方が多いでしょう。ですから、試験日までに範囲を勉強し終えるには通勤時間や昼休み時間も勉強してください。
10分あれば法令のひとつくらいは覚えられます。その為、テキストは持ち歩きしやすいものを選ぶと便利でしょう。
おわりに
今回は衛生管理者の試験に合格するためのテキストをご紹介しました。
まとめると
- 衛生管理者の受験勉強はテキストを買って独学で行う人が多い
- テキストの数は多いが、自分に合ったものをやり込むことが大切
ということです。衛生管理者のテキストは薄いものから厚いものまでバラエティに富んでいます。なんとなく厚いものを買ったほうが、しっかり勉強できそうというイメージを抱く人も多いでしょう。しかし、ぶ厚いテキストは持ち歩きも大変ですし。勉強のモチベーションが上がりにくいという欠点もあります。テキストは厚さで選んではいけません。内容を見て自分に合っているかどうかが選ぶポイントです。