衛生管理者試験に独学で合格するために知っておくべきコツとポイント

衛生管理者試験は、学生だけでなく社会人にも人気の高い資格です。そのため、「仕事をしながら勉強をして資格を取得したい」という人も多いでしょう。仕事と勉強を両立させるには、空いた時間を見つけて独学で勉強をすすめていくのも1つの方法です。その一方で、「独学で試験に合格するだけの力を身につけられるか不安」と悩んでいる人もいると思います。

そこで今回は、衛生管理者試験に独学で合格する方法を紹介しましょう。

  1. 衛生管理者資格は独学で取得できるのか?
  2. 衛生管理者資格に独学合格するコツ
  3. 衛生管理者資格に関するよくある質問

この記事を読めば、自分に合った参考書の選び方などもよく分かります。衛生管理者試験に挑戦したいと思っている人は、ぜひ読んでみてくださいね。

衛生管理者試験に独学で合格するために知っておくべきコツとポイント

この記事を読むことで、衛生管理者の資格試験についてすべてわかります。独学合格を目指すために、ぜひ参考にしてみてください。

1.衛生管理者は独学で取得できるのか?

衛生管理者は独学で取得できるのか?

衛生管理者資格を独学で取得したい人のために、試験内容や合格率などをまとめてみました。

1-1.試験内容

第1種衛生管理者、第2種衛生管理者ともに、試験内容は「関係法令」「労働衛生」「労働生理」の3科目が出題されます。試験問題は全部で44問あり、第1種衛生管理者はすべての問題を、第2種衛生管理者は44問中30問を受験することになるのです。3時間の試験時間で科目による時間区分はないため、どの科目にどのくらい時間をかけるかは自由ということになります。

1-2.合格率と合格基準

第1種、第2種とも合格率は50%を上回ります。第2種は60%以上ということからも、比較的取得しやすい資格であることがおわかりいただけるでしょう。国家資格試験の中でも合格率が高い方です。合格基準は各科目で40%以上かつ、3科目の合計が60%以上となっており、合格点をクリアできた人はすべて資格取得となります。

1-3.難易度はどのくらい?

合格率が高いからと言って試験の難易度が低いわけではありません。実は、衛生管理者の試験には受験資格があるのです。

  • 大学または高等専門学校を卒業しており、1年以上の実務経験がある
  • 高等学校を卒業しており、3年以上の実務経験がある
  • 中学を卒業しており、10年以上の実務経験がある

以上に当てはまる人しか試験を受けることはできません。実務経験を経てある程度の知識を持っている人だけが受験するため、合格率が高いというわけです。決して「勉強しなくても一発合格できる資格」ではないということを覚えておきましょう。

1-4.独学で取得する人が多い理由

衛生管理者の資格試験は、独学で取得する人が多いと言われています。その理由は何でしょうか。前述したとおり、就職や転職のために衛生管理者の資格を取得しようとする人はほとんどいません。現在の職場で衛生管理者の選任が必要になり、取得を検討する人が多いのです。そのため、試験を受ける人は仕事をしながら勉強をしています。スクールなどに通う時間を確保するのは大変難しく、独学で勉強するしかないのです。

2.衛生管理者資格に独学合格するコツ

衛生管理者資格に独学合格するコツ

独学の方法やメリット、コツなどをまとめてみました。

2-1.独学の方法とメリット・デメリット

独学のポイントは、とにかく「暗記」と「過去問題」です。衛生管理者の試験には専門用語がたくさん出てくるため、まずは慣れるためにもひと通りテキストを読みましょう。その次は、問題集などを使って過去問題を繰り返し解きます。この方法はすき間時間を使って実践できるため大変おすすめです。ただし、人によって覚えるペースは違うため、途中で挫折してしまうことも考えられます。また、どこを重点的に勉強したらよいのかわからず、時間がかかってしまう点もデメリットと言えるでしょう。

2-2.おすすめのテキスト紹介

衛生管理者の資格試験におすすめのテキストをご紹介します。

2-2-1.7日間完成 衛生管理者試験合格塾

図表も充実しており、わかりやすくまとめられた1冊となっています。出題内容とポイントを効率的に学習できるように、試験の概要をつかみやすくなっているのが特徴です。出題パターンや覚え方の工夫なども掲載されています。

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2-2-2.出るとこだけ!第1種衛生管理者試験頻出300問

試験によく出る過去問題を厳選して300問用意されています。すべて解けるようになれば合格は間違いなしと言われている1冊です。試験を知り尽くした講師陣によってまとめられた重要ポイントを把握すれば、効率よく合格に近づくことができるでしょう。

2-3.過去問題を繰り返し解こう!

独学をすすめる上で過去問題を解くことは絶対に必要です。衛生管理者の資格試験には、毎回必ず出題されるような問題もあります。その傾向を知るためにも、過去問題を繰り返し解くようにしてください。そうすることで、類似問題にあたる確率はどんどん高くなっていきます。過去問題は安全技術者試験協会のホームページで定期的に公表されているため、確認してみてください。さらに前の過去問題を手に入れたい場合は、書店で販売されている問題集を購入しましょう。

2-4.スクールに通う

衛生管理者の資格取得を目指す人が通うスクールや講座もあります。「独学では何から始めたらよいのかわからない」「効率的に勉強できない」という人は、スクールに通った方がよいでしょう。しかし、仕事をしながらスクールに通うのは簡単ではありません。時間の都合がつかず、通うのが負担になってしまうことも多いでしょう。そんなときは通信講座を利用する方法もあります。

2-6.独学のコツ

独学で試験に合格するためには、すき間時間を有効に使うことがポイントになります。衛生管理者の試験は仕事をしながら受ける人が多いため、まとまった時間を毎日作るのは難しいでしょう。しかし、合格するためにはある程度の勉強時間が必要です。仕事の休憩や通勤、外出先などでも、時間ができたときに少しずつ勉強をすすめていきましょう。一気に何時間も勉強すると負担になることも多いと思います。すき間時間を使った学習法なら、モチベーションを維持することもできるのではないでしょうか。

3.衛生管理者資格に関するよくある質問

衛生管理者資格の独学合格に関するよくある質問

衛生管理者試験の独学合格を目指す人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。

Q.第1種衛生管理者と第2種衛生管理者の違いは何ですか?
A.第1種衛生管理者はすべての事業場で有効になる資格です。第2種衛生管理者は労働災害の発生が起こりにくい職種(証券会社や銀行、学習塾など)が該当します。

Q.第1種衛生管理者の資格を持っていますが、第2種も取得する必要はありますか?
A.第1種衛生管理者の資格を持っていれば第2種衛生管理者の資格も持っているのと同じ扱いになるため、試験を受け直す必要はありません。

Q.衛生管理者の試験に合格するには、どのくらいの勉強期間が必要ですか?
A.独学の場合、効率的な勉強法を実践していれば1~2か月の期間があれば十分でしょう。

Q.衛生管理者講習会とは何ですか?
A.衛生管理者試験合格を目指す人のための勉強会です。予備校や専門学校、財団法人などの公共団体が主催することが多いため、インターネットで検索してみるとよいでしょう。1万円程度の費用で参加できます。

Q.衛生管理者の試験はいつ行われますか?
A.試験日は会場によって異なりますが、月に2~3回開催されているところもあります。詳しくは安全衛生技術試験協会のホームページを参考にしてください。

まとめ

衛生管理者の資格を独学で合格するためのまとめ

衛生管理者の資格を持っていると、職場でも優遇されることが多いはずです。試験の合格率も高いことから、受験する人が多い人気の資格となっています。独学で試験合格を目指すことは十分に可能です。しかし、そのためには学習の工夫が必要であり、効率的にすすめるためにはどうしたらよいのか考えなければなりません。ぜひこの記事を参考にして、合格を目指すための計画を立ててみてください。