理想は週に1回! 衛生管理者の職場巡視の方法とは?
衛生管理者の業務のひとつに職場巡視があります。
文字通り職場を見て回って従業員が安全に仕事に取り組めているかどうかチェックしていくのですが、
その頻度や方法、注意すべき点などはどのようなことなのでしょうか。今回はそれらについてご紹介しましょう。
衛生管理者の資格を持っている方や衛生管理者の資格取得を目指す方はぜひ読んでみてください。
職場巡視をなぜ行うのか?
衛生管理者が職場巡視を行うことにより、従業員が健康的で安全に仕事に取り組めているか確かめることができます。
また、仕事が忙しいと健康や安全は二の次になりがちですが、巡視をこまめに行っていれば、銃だな事故を未然に防ぐこともできるでしょう。
安全衛生規則第11条では、職場巡視を毎週一回は行うようにと定めています。
これを実行するのに越したことはありませんが、職場によっては難しいこともあるでしょう。
また、健康に影響のありそうなことが発見されても、すぐには改善が難しいこともあります。
巡視が従業員の監視や職場のあらさがしになってはいけません。
大切なのは従業員の皆様が健康的で安全に仕事に取り組める環境づくりなのです。
チェックすべき項目とは?
衛生管理者が職場重視によってチェックすべき項目は具体的に定められてはいません。
衛生管理者は業種にかかわらず50人以上の従業員が働いている事業所には選任する義務があるので、巡視のマニュアル作りが難しくもあるでしょう。
しかし、どのような職場でも以下のような項目はチェックしておきましょう。
- 空気環境(異臭はしないか、たばこの煙は充満していないか)
- 温度や湿度(暑すぎたり寒すぎたりしていないか、湿度は快適か)
- 作業空間の快適性(通路に荷物が放置されていないかなど)
- トイレや休憩室の環境(清潔か、整頓されているか)
- 防災環境(非常口の前に物が置かれていないか、非常灯が切れていないかなど)
また、インターネットを検索すると、いろいろな事業所で働いている衛生管理者のチェックリストが公開されているのが見つかります。
それらを参考にして働いている事業所のチェックリストを作ってみても良いでしょう。
年1回は産業医にも同行してもらおう
可能であれば、年に一回程度は産業医にも職場巡視に同行してもらいましょう。
医療従事者ならではの視点で事業所の安全をチェックしてくれます。
また、従業員が職場環境が原因で健康に不安を感じている場合は相談に乗ってもらうこともできるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は衛生管理者が行う職場巡視の方法などについてご紹介しました。
ベストな方法を見つけ出すまで時間がかかるかもしれません。
しかし、何度も職場巡視をしていれば、チェックすべき項目や気を配るべき場所がおのずとわかってくるでしょう。